日本財団 図書館


 

(2)建物火災による損害の状況
建物火災の焼損床面積は、前年に比べ779千?u増加して2,574千?uで、建物火災1件当たりの焼損床面積は74.5?uとなっています。
次に、建物火災による損害額は1,848億円で、前年に比べ219億円増加しています。これより、建物火災1件当たりの損害額は535万円となります。
(3)建物火災による死傷者の状況
建物火災による死者は1,292人で、全死者に対する割合は54.8%(前年69.7%)となっています。
次に、建物用途別の死者についてみますと、專用住宅における死者は1,036人、併用住宅では64人で、あわせますと1,100人、建物火災における死者の85.2%を占めています。
また、階層別にみますと、1階と2階における死者が1,164人で、建物火災における死者の約9割を占めています。
建物火災における負傷者は6,142人となっています。
(4)建物火災の出火原因
建物火災の主な出火原因は、こんろによるものが5,532件(16.0%)、次いでたばこ(3,719件)、放火(3,096件)、放火の疑い(2,406件)、ストーブ(2,144件)の順となっています。
こんろによる火災のうち、4,037件は消し忘れによるもので、次いで、過熱する、使用方法の誤りの順となっています。
また、建物におけるこんろ火災で、着火物が動植物油であったもの、いわゆる天ぷら油火災の件数は4,375件で、建物におけるこんろ火災の78.5%と大半を占めています。
たばこによる火災についてみますと、投げ捨てによるものが1,296件、次いで転倒・落下によるものが1,162件、再燃によるものが310件となっています。

 

建物火災の月別火災件数

004-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION